鯨の読書

今日の、これから読む本を紹介しています。

台風15号 日本海を北上中、九州・山口など30万人超に避難勧告

 強い台風15号は現在、福岡県の北の海上にありますが、この影響で西日本は大荒れの天気となっています。九州・山口では30万人以上に避難勧告が発令されました。

 山口県下関市では午前9時ごろをピークに風雨ともに強まりました。現在、雨はやんでいますが、体を持っていかれそうになるほどの突風が吹いています。県内には現在も一部に活発な雨雲がかかっています。

 下関では午前9時までの1時間におよそ120ミリの猛烈な雨を観測したほか、県内各地で記録的な大雨を観測しています。

 土砂災害の危険性が高まっているとして、下関市など3つの市で合わせて30万2328人に避難勧告が発令されています。

 下関市では床上、床下浸水の報告が相次いで寄せられているということです。

 また、山口県の広い範囲が依然暴風域に入っています。宇部市では最大瞬間風速37メートルを観測しました。山口市で70代の男性が脚立から転落するなど6人がけがをしたということです。

 「走行していたトラックが、強風にあおられ横転し、今も歩道に横たわっています」(記者)

 「強風の影響で道路沿いの木が根こそぎ倒れ、電線に引っかかっています」(記者)

 根こそぎ倒された高さおよそ6メートルの街路樹。風の強さを物語っています。

 福岡県や佐賀県では強風で電柱が倒れる被害も相次ぎ、およそ2万3700世帯で停電が発生しました。看板や、建物の壁が倒壊する被害も出ていてけが人も相次いでいます。

 福岡県柳川市では、60歳の女性が修理中の屋根から転落し、腰を打つ軽いけがをしました。この台風によるけが人は福岡と佐賀県で少なくとも8人に上っています。

 また大雨で福岡市内の川の水位が上昇し、周辺の住民に避難指示が出されました。これまでに自主避難も含めて、およそ4000人が近くの公民館などに避難しています。

 「とにかく怖いからですよ。もう、ガタガタガタガタいうからさ。音でたら怖くなるから」(自主避難した人)

 気象台はこれまでの雨によって、引き続き土砂災害のおそれがあるとして十分に警戒するよう呼びかけています。

 台風15号は25日午前6時過ぎに熊本県に上陸し、暴風が吹き荒れました。

 「強風の影響で店の壁が倒れました」(記者)

 熊本に台風が上陸したのは1999年以来16年ぶりで、熊本市では午前5時半ごろに8月としては観測史上、最も強い最大瞬間風速41.9メートルを記録しました。

 この台風で運転中のトラックが横転したり、割れた窓ガラスが当たったりするなど、熊本県内でこれまでに少なくとも24人のけが人が報告されています。そのほとんどが軽傷で命に別状はないということです。

 ライフラインでは断水や一時最大で20万3000戸が停電するなど大きな影響が出ました。観光地の熊本城周辺でも塀や大木が倒れ、熊本では、台風が通過して被害の報告が増え続けています。(25日11:34) JNN/TBS